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田舎暮らしの楽しみ
長い冬


【雪はすでに、十一月の二十七日から大地を覆い尽くし、私の周りの世界を冬一色に変えました。私は一層深く自分の殻にこもり、自分について深く考え、自分を大切にし、自分の家と胸の内に赤々と大きな炎を燃やしました。】(第十三章「新築祝い」p316より引用)

私も一年のうちの半分が冬である気候の中で育っています。周りの誰彼と比べてもかなり内省的なところがあると感じますが、それは長く厳しい冬によって育まれたものと信じています。しんと静まりかえり、ものみな休眠する、一見すると死んだかのような季節に、閉じこもり、考え、自分を暖めるのに長い時間を費やすのは物の見方にも影響を及ぼしてくると思うのです。実は冬の長さが自分の性格の中の暗い側面を生み出すのだろうと思って、「もっとアクティブな人生を」と沖縄に行って住んでみたことがあるのです。結果どうだったかというと、常夏の気候のうちに内省のタイミングを失って心身のバランスを崩してしまいました。
 ソローはどれほど再生の春が好きだったのかということが、私にはよく分かるように思います。長い厳しい冬の後の春が、好きだったのです。


更新日:2006-06-27


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