森の生活に見るロハス

LOHAS 自分と社会に心地良い生き方

 | メール | 掲示板 |

ホーム > 森の生活に見るロハス > 田舎暮らしの楽しみ > もの悲しい思い


田舎暮らしの楽しみ
もの悲しい思い


【私は、フクロウがいてくれるのをとてもうれしく思っています。フクロウが私たち人間のために、ぞっとする鳴き声で鳴いてくれるよう願っています。フクロウの鳴き声は湿地や、昼なおくらい森に見事なほど似合っています。人がきづいていない、もっと広くもっと深い自然があることを教えてくれます、それに、私たちの誰もが心に持つ、暗い夕方の恐ろしい思いや満足できない気分も表してくれています。】(第四章「音」p160より引用)

人と違うことをするのはただそれだけで不安なものです。「ウォールデン」を小脇に抱えて旅に出た私は、疲れた夜に、また雨の寒い日に、自分が何を目指しているのか分からないと思って泣きたくなりました。そんな時の私に対して「ウォールデン」はあまりにも意志の強い眩しすぎる希望の歌だったのです。「ソローは迷ったり傷ついたりしなかったのだろうか」と私は自分の不安を扱い兼ねてわざわざ旅先から友人に葉書まで出したものでした。
 暗きに惹かれる人の心、不安に寄せる共感について、かくも魅力的な言葉でソローは語っています。私は答えを焦りすぎて読んでもうまくキャッチできなかったのですね。
 ソローを読むうち、鳥や草花の名前を覚えるうち、私は少しずつ闇雲に怖がることが減りました。そこにあるのは形も分からずただ漠としてある正体不明なものではなく、こちらから近づき名前を知り存在を認めることのできる何かなのです。世界がそうです。不安もそうです。
 ソローも不安を知っていたでしょう。それに正しい方法で向き合ったのでしょう。フクロウの歌が好きなソローでしたが、彼自身がこのウォールデンで歌いたかったのは「日の出の歌を歌う雄鳥のような元気いっぱいの雄叫び」でした。日の出の歌の陰には必ず夜の歌があります。ソローがそれをも愛していたということは、私にはとても嬉しいことなのです。


更新日:2006-07-06


<<前のページ | 次のページ >>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 

広告 文学少女の本棚


広告のカテゴリ





noraのホームページ >> | オホーツクの花や風 | お気に入りの旭山動物園 | H.D.ソローの森の生活プチガイド | 北海道をカヌーで旅する | オホーツクの原生花園 | オホーツクの自然と遊ぼう |



Copyright (C) 2006 nora All rights reserved. WebMaster nora

掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信・出版物への掲載等を禁じます