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田舎暮らしの楽しみ
自然の中に住む


【今の私は、自然のあるところならどこでも、はじめての場所だとは感じないでしょう】(第五章「独り居」p170より引用)

この空と大地の間にダイレクトに住み着く感じに凄く憧れます。この馴染んだ感じは、ソローの名前へのこだわりと繋がっているのではないかと思います。本にも掲載されていますが、ソローは森の中で見かけたもののスケッチを丹念に描いています。それから鳥や草木の名前に拘り、文中にもいちいちどんな花が咲いていて、どんな鳥の声がしていた、ということを不必要ではないかという程具体的に書いています(この感じが私には宮沢賢治を連想させます)。ソローは自然のことをとても詳しく知りたがり、仲良くなりたがりました。そうして親しみを持て持つほど、I thought no place could ever be strenge to me again.と思うようになるのでしょう。もっとも良い隣人だから、もっとよく知りたかった、と言う純粋な憧れの感覚がとても気持ちよく感じます。
 私も随分遠くまで旅に出た時、草花や鳥に目を留め、名前を覚えていると、いつか見たあの花、あの時も見たあの草、ということがとても深い意味を持って自分にむかってくるようになりました。遠くの土地へ行っても、子供の頃に見た花と同じ花が咲いている、と思うと随分慰められるのです。


更新日:2006-06-27


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