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野生動物の森
ノネズミ


【ある日、私が椅子に座って長机に肘をついていると、彼が姿を現してズボンの裾から私の衣服を登り、上着の腕を伝って机の上に降りました。そして、机に載せてあった昼食の紙包みの周りをくるくると何回か走ってまわりました。私は昼食前に彼と、紙包みを間に挟んで、手を使って”いないいないばあ”で遊びました。そして、最後に、チーズを親指と人さし指でつまんでそっと差し出すと、彼は私の手の平に登ってしゃがみ、すこしずつかじりとって食べました。食事を終えた彼は、ハエがするように前足で顔を拭って洗い、歩み去りました。】(第十二章「動物の隣人たち」p289より引用)

微笑まずにはいられないのですが、本当にこんなことができるのでしょうか。この本は極めて日常的なことからちょっと一足飛びではついて行けないような哲学論まで、なんでも書いてあるので、だからこそ読みにくい部分も多々あるのですが、でもこういう一文に出くわすと嬉しくなります。ソローって変な人だなあ、って思います。きっと実際に会ったら「変人」「奇人」の類だと思うのではないかしら。


更新日:2006-06-28


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