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スローフード
冬支度


【野性のリンゴの実は、冬にとろ火で似て食べる保存用に、持ち主や旅人の気を引きそうにないものから、いくらかもらいました。クリが実ると、私はやはり冬のために半ブッシェルほど集めました。】(第十三章「新築祝い」p304より引用)

秋、自然の恵みである木の実は農民達によって略奪の残酷さでかき集められ、
無造作にカゴに放り込まれて鉄道で運ばれたうえ、
秋の森の美しさを知らない都会の人たちのもとへ運ばれていきます。

自然の恵みがあらゆる生き物のためであることを考慮にいれるソローは
アカリスとカケスと一緒に栗拾いを楽しみ、旅人と持ち主の分は残しておきます。

独立した視線でものを観察することの出来たソローは
鉄道が生態系を変えつつあることも、バッファローが大量虐殺により激減していることも気がつきました。
本当に自然に親しみを持っていきていたごく少数の人だけがその事実を知っていた時代です。
現在はエコロジーという言葉ができたためにソローがきづいたこの問題を私たちはもっと気軽に明確に口に出すことができます。
しかしそれはソローよりもその問題についてよく知っているという意味では勿論ありません。
世の中にどんな新しい常識ができてもやはりソローがしたように物事は自分の目でよく見なければならないということは変わりないのです。


更新日:2006-06-19


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