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スローフード
どんなものを食べていたか


じゃあ一体何を食べていたのか、ということで
これは純粋に好奇心から食べ物リストを引用してしまいました。
かなり少ないですね。
数えてみると全部で13品目のリストです。

【次の表は私がウォールデン池で二年余りを暮らしたうちの最初の八ヶ月、つまり七月四日から三月一日までの食費です。ただし表には私が作ったジャガイモ、若干のグリーン・コーン、エンドウなどの評価額と、三月一日に手元に残った食料の評価額は入れてありません。

米 :1ドル73.5セント
糖蜜 : 1ドル73セント(甘い糖ではもっとも安い)
ライ麦の粉 :1ドル4.75セント
トウモロコシの粉 :99.75セント
豚肉 :22セント
小麦粉 :88セント(トウモロコシの粉より高い。焼くのが難しい)
砂糖 :80セント
ラード :65セント
リンゴ :25セント
干しリンゴ :22セント
サツマイモ :10セント
カボチャ一個  :6セント
スイカ一個 :2セント
塩 :3セント

上の品目のうち、小麦粉からスイカまでの八品目は、試しに食べてみたもので、失敗でした。】
(第一章経済p76)

【私はこの八ヶ月に続く二年近くの森の暮らしを、イーストを使わないライ麦とトウモロコシの粉、ジャガイモ、米、ごく少量の塩漬けの豚肉、糖蜜、塩で生きました。飲み物は水だけでした。印度の哲学をこよなく愛する私には、主食のひとつとして米を食べて暮らせると分かったことも、素晴らしい経験でした。】(第一章経済)

糖蜜、塩漬けの豚肉、トウモロコシの粉など、ソローが常食していたものは
現代のこの国ではちょっとお目に掛からないものばかりで
あんまりイメージが湧いてこないのが少し残念でもあります。
それでもこういう食品リストは大好きです。
人の冷蔵庫の中を覗くみたいで、ミーハーな好奇心が騒ぎます。

さて、今は栄養学の観点から一日二十品目、とか野菜を沢山、とか言われています。
そうすると上記リストは検証するまでもなく落第点となりますが、
ソローは気にしないでしょうね。私もあまり気にしません。
栄養学というのは学問であっても所詮は「人の言うこと」。
ソローが欲しかったのは「よりもっともらしい誰かの意見」ではなくて
「我が内なる声」だった訳ですから。
ソローは「体と想像力の両方に配慮して」食べ物を選べば良いのだ、といいました。
私にとってはずっしりと重みある良い言葉です。

人の言うことをいちいち真に受けては何を食べてどうやって生きるべきかということは完全に分からなくなります。
私は過食症という自分の体験を通してこの問題をかなり真剣に考えることができます。
次ページにて私自身の体験を通して「何をどう食べるべきか」に触れてみます。


更新日:2006-06-19


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