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ミニマムライフ
物を減らすわけ


ミニマムライフとは、まさに最小限で暮らすことです。
シンプルライフ、ミニマムライフという暮らし方が流行になって久しいように思います。
捨てる整理術、とか、風水とか、少しのもので賢く暮らそう、とか言う類のものですね。
私は旅から旅への生活が続いたので、どんなに気に入ったものでも、結局はいつかは処分しなければならない、
という気持ちをいつも持って生きていて、
自然自然に生活はミニマムの方へと向かっていき
最終的には自転車で引っ越しできるくらいの暮らしのサイズになりました。
だからソローの森の生活も我が意を得たり、というところだったのです。

最近の流行としておしゃれに提唱されたシンプルライフ、ミニマムライフも私は好きで
「天然生活」なんかの綺麗な写真付きのおしゃれな女性の暮らし方なんて
綺麗な絵本を喜ぶ少女のごとく何度も読んでしまいます。

それでもちょっとひっかかり、といいますか首をひねるところがあるのが
やっぱりなんとなくマニュアル化されていってしまうのですね
「こうすればシンプルに暮らせる」
「これを捨てればミニマムになれる」
「こういうものを購入する」
っていう論調になってしまうと、
数多あるうちのライフスタイルの流行のひとつでしかなくなってしまう。
それではむしろものをひとつ増やしたことになるように思います。

ミニマムライフ、と思ったときに、やっぱり手放して一番効果的なのは
あらゆる種類の常識です。
非常識に生きなければならない、というのではないのですけども、
今まで無条件で必要と思ってきたものを、
「それは本当に必要なのか」という観点でとらえ直してみる。
それが最大のメリットなのではないかなあ、と。
「ミニマムライフ」と言って新しい常識を作りだしたのでは本質的な暮らし方はあまり変わらずに、せいぜい暮らしの模様替えになってしまいます。

ソローはミニマムに暮らす方法としてまず
「本当に必要な物は何かを自分で知ること」と
「本当に必要な物を自分で手にいれる方法を取得すること」
を上げています。(第一章「経済」)

二つめの「自分で手にいれる方法」ということでソローは自給自足的に近い生活を目指していくわけですが
これはこの社会の中では色々な事情でやっぱりなかなか難しい、という人が殆どだと思います。
私も一足飛びにそこに向かうには学ばなければならないことがあまりにも大過ぎます。
現代ではむしろ「満足できる方法で満足できるだけのものを手にいれる」と置き換えた方がいいかもしれないですね。

ここでのキーワードは「自分」ということになると思います。
本が言うとおりではなく、周囲が言うとおりではなく、先人が言うとおりではなく
「自分が」考えて、満足するものを大切にしよう。
ひとつひとつの物事を「自分で」よく考えよう、ということです

自信がなくなればなくなるほど
目標がぶれればぶれるほど
心にも、それから心の延長たる家の中にも
煩わしいものが増えていきます。

自分が本当に満足できるように暮らせば
生活は小さくなる筈だ、とソローは考えました。

すっきりしていて、とてもわかりやすいとおもいませんか。


更新日:2006-06-17


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