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生涯定職に就かなかったソローの生き方

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脱サラという実験
どうしろと言うのでしょうか


【私たちアメリカ人は、あるいはヨーロッパ人を含む現代人は古代の哲学者は言うに及ばず、エリザベス朝の人々と比べても、知的に劣ると声高に言う人がいます。たとえそうだとしても、では、どうしろというのでしょうか?死んだライオンより、今、生きている犬の方が素晴らしいに決まっています。誰もが自分の力で大きくなればいいのです。】(第十八章「結論」p414より引用)

これは思わず笑ってしまったのですが、本当にこういう言い方をする人はよく居ますね。居酒屋でよく見かけます。自分も恐らくは大して深く考えもせずにこういう物の言い方を時々してるのじゃないかって、恐れたりもしますが。「では、どうしろというのでしょうか?」とは素晴らしい切り返し、と思ってフフン、と気分よく笑いました。
 ソローは今すぐ木こりにも猟師にもなれるほどのサバイバルのスキルがあります。大変なインテリですし、とうてい追いつけないほどの読書量です。毎日四十キロも歩く体力もあります。森の夜の切り裂くような闇も怖くありません。幼い時から自然に親しみ農作業の名手です。私はその中のどれひとつとっても比ぶべくもありません。
 「では、どうしろというのでしょうか?」
 「自分の力で大きくなればいいのです」


更新日:2006-06-28


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