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生涯定職に就かなかったソローの生き方

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脱サラという実験
少し働く


【私は、五年を超える歳月を自分の手で働いて生きた経験から、一年につき六週間ほど働けば、暮らしに必要なあらゆる代価をまかなえることを発見しました。】(第一章経済p88より引用)

これは会社員だった私を大いに悩ませました。この文章が本当である可能性は十分あると思ったのです。少なくても、自由とお金を秤にかけ、もう少し綿密にいちいちのケースでどちらを選ぶか計算する、という選択を生活の中に加えるべきではないか、という気がしました。
 私の場合だと実際には年金を払って保険を払って、奨学金の返済をして、携帯電話を使えるようにしておくと、ただ生きているだけで月五万円くらい必要になってしまい、そこにプラス「生活に必要なあらゆる代価」となるわけで、ソローの六週間よりは少し余計に働くことにはなりますが。だからと言って「より多くの自由の為により簡素に暮らす方法を考える」ということまで一気に諦める必要もないと思ったのです。試してみて、「沢山稼ぐ技術」より「あまり使わない技術」を習得することの方が、実際楽しいことでした。


更新日:2006-06-28


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