新しい生き方

生涯定職に就かなかったソローの生き方

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何の為に働くのか
ニート


ニートという言葉があります。
Not in Education, Employment or Trainingの略で
教育機関に所属せず、雇用されておらず、職業訓練に参加していない者のこと、だそうです。
私が三年勤めた会社を辞めたあたりで良く耳にするようになってきた言葉で、
なんともいえず嫌な言葉だな、と思って聞いていたものです。
いつその言葉を耳にしても「解決すべき問題である」というニュアンスで語られることばかりでした。
不幸せな人は常に誰かを差別していなければ自分を支えていけない為か
根拠のない侮蔑的なまなざしをもっている人まで少なくないのです。

この「問題意識」と「蔑視」がなんとも不思議でした。
その人の生活費がどこから出ているのかというのはその人の問題だし、
働かないで暮らせる人が増えたということは社会が豊かになったということで
喜ぶべき事態ではないのか、なぜ困っているんだろう、とまず最初に思ったものです。
かく言う私は三年勤めた会社で溜めた微々たる金額のお金を持って
できるだけ生活費の掛からないところへ移住して出来る限り時間の切り売りはしないで
暮らせるところまで暮らしてみようと思っていたニートになりたい人でした。
はて、一生懸命に脇目もふらずに働いてきた我々の先人達は
働かなくても暮らせる豊かな社会を作る為に苦労した訳ではなかったのでしょうか。

私が勤めていた会社を辞めたのはそれがソローの言うところの「絶望の集団」だったからで
そこにいることは自分の人生においてプラスにならなかったからです。
他の会社に移るという方法を試してみる手もありましたが
それはあまり根本的な変革では無いような気がしました。
もっと別の方法を試してみよう、と思った私は「森の生活」を携えて旅に出てみました。

ニートという言葉は好きではありません。
働いていてもいなくても私は私であり、それ以上にもそれ以下にもならないはずです。


更新日:2006-06-28


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